【備考】クリエイティブ・コモンズ・ライセンス

著作権について

全ての創作物には 著作権(知的財産権) が与えられ、創作者は大きく分けて 著作財産権 と 著作者人格権 を有します。

著作財産権 とは 一般的な表現である 著作権 とほぼ同義であり、創作者は 創作物を独占的に利用し、利益を得る事が可能となる。

例えば、Web小説を書いた作者(創作者)は自由に出版、アニメ化、映画化などによる収益化を行う事ができる。しかし、他者が創作者の許可なく創作物の複製/改変/転用などにて利用されると、本来は創作者が得るべき収益が失われしまう。このように、他者により創作者の財産(創作物) を勝手に利用する行為が、著作財産権(著作権)の侵害となる。

著作者人格権 とは、創作者 が 創作物 に対して有する人格的利益の保護を目的とする権利 となる。

創作物 は、創作者の経験、思想、感性 などが色濃く反映される為、他者による 創作物 の利用方法によっては、創作者の人格的利益を侵害する可能性がある。
そこで、創作者 に対し、創作者 の人格的利益を侵害するような利用を禁止する権利を認めたものとなる。
人格的利益の保護 とは 人格権 に帰属し、民法/刑法で名誉毀損行為が法的責任の対象となります。

通常、創作者 によって創作された 創作物 のライセンス状態は、著作権の保有状態(All Rights Reserved)と、著作権の放棄状態(Public Domain) に大別されます。
上記のように、著作権の保有状態では 創作者の許可なく利用すれば著作財産権の侵害となります。著作権の放棄状態であれば 他者の創作物 を自由に利用する事が可能となりますが、著作権の放棄状態となる条件は下記となります。
 1.創作者が創作物に対して自ら「著作権の放棄」を明言する。
 2.創作物 の有効期限(著作者の死後 50年)経過による失効。
※ただし多数の例外も存在するため、有効期限のみでの判断は避ける必要あり。

“1.”のように創作者が自らの創作物に対し著作権の放棄を明言することは、まれであると考えられ、”2.”のように有効期限経過まで待っているのでは現在流通しているコンテンツを活用する事が出来ません。

しかし、インターネットにて個人の創作物を簡単に発信する事が可能となり、創作者が創作物を独占することが、創作者のメリットとは限らず、ある程度の著作権を放棄しても周知の為ならば構わないと考える創作者が少なからず存在するようになってきました。

そこで、『創作者が創作物に対して事前に許可した範囲での利用許可意思表示』を規定したのが クリエイティブ・コモンズ・ライセンス(CCL) となります。

クリエイティブ・コモンズ・ライセンス(CCL)の種類

CCLにおける 利用許可種 :4種(表示、非営利、継承、改変禁止)。

 表示  : 創成者のクレジット(氏名、作品名) を表すること
 非営利 : 営利目的で利用しないこと
 継承  : 元の作品と同じライセンスで公開すること
 改変禁止: 元の作品を改変しないこと

CCLにおける 利用許可種(4種)の組み合わせによる利用条件。

・表示
  創作者クレジットのみ表示。
  【二次利用許可で最も自由度の高いCCL】

・表示 – 継承
  創作者クレジットを表示し、改変時は同一CCLでの公開。
  【二次利用許可】

・表示 – 改変禁止
  創作者クレジットを表示し、改変禁止。
  【二次利用許可(転載、コピー、共用)】

・表示 – 非営利
  創作者クレジットを表示、非営利での利用可。
  【二次利用許可(改変、再配布)】

・表示 – 非営利 – 継承
  創作者クレジットを表示、非営利での利用可。
  改変時は、同一CCLでの公開。
  【二次利用許可(改変、再配布)】

・表示 – 非営利 – 改変禁止
  創作者クレジットを表示、非営利かつ改変禁止で利用可。
  【二次利用許可(転載、コピー、共用)】

クリエイティブ・コモンズ・ライセンス(CCL)の表記

・記載内容について

◆元の作品の「? 著作権者の名前 公表年」の3点セット(これを「著作権表示」又は「クレジット」と呼ぶことがあります)
   →元の作品に記載されている場合には、必ず記載してください。
◆元の作品の作者名、スポンサー、タイトル
  →元の作品に表示があれば記載してください。
◆元の作品の著作権表示かライセンス情報に関するページへの指定されたURL
  →元の作品に表示があれば記載してください。

※ 元の作品に改変を加えて二次的著作物を創作した場合
◆ 元の作品を利用した二次的著作物である旨
   →例えば、「この作品は(原著作者)による
   『(オリジナルの作品の題名)』の日本語訳です。」
   「(原著作者)による『(オリジナルの作品の題名)』の脚本です。」
    などの表示が必要です。
※ 権利者から著作権表示を抹消するようリクエストがあった場合は速やかに抹消してください。

・記載方法について
  利用しようとするメディア又は方法にとって合理的な方法で上記の表示を行ってください。記載場所につきましては、厳密に場所が決められているわけではありませんが、ウェブサイトへの掲載であれば、同一のページに記載して頂くことが望ましいでしょう。

・CCライセンスのURLやアイコン、バナーを表示すべきかについて
:そのままの利用の場合(元の作品に改変を加えずに再掲載するような場合)
◆ 元の作品についているライセンスのURI(コモンズ証のページのURL)
   →必ず記載してください。同じCCライセンスのバナーを貼る方法でもよいです。
◆ 元の作品についているライセンスの告知文、および免責文
   →元の作品に記載されていれば、その内容を変えずに再掲載してください。

: 元の作品に改変を加えて二次的著作物を創作した場合
元の作品に改変を加えて二次的著作物を創作した場合は、二次的著作物の新たな著作権が発生します。
この二次的著作物にどのようなライセンスをつけるかについては、理論上は二次的著作物を創作した人が自由に決めることができます。
しかし、CCライセンスのついた作品を利用して二次的著作物を創作した場合には、ライセンスの選択に以下のような制限がありますので、注意してください。

ⅰ) 元の作品にSA(継承)アイコンが付いていない場合
→二次的著作物には、元の作品についているライセンスよりも同じか、より制限を課す条件でのライセンスを付けることができます。
例えば、元の作品が「BY-NC(表示‐非営利)ライセンス」の下で公開されていた場合、その作品を改変した二次的著作物に「BY-NC-SA(表示‐非営利‐継承)ライセンス」を付けることはできますが、「BY(表示)ライセンス」を付けることはできません。
したがって、二次的著作物についてAll rights reservedとすることも可能です(その場合は、?の事項を掲載する必要はありません)。

ⅱ)元の作品にSA(継承)アイコンが付いている場合
→原則として、元の作品と同一のライセンスを付けなければなりません。
ただし、CCライセンスは様々な国の言語でリリースされており、また、バージョンアップがなされることもあります。
必要に応じて、日本語版のライセンスや、バージョンが上の同じアイコンのライセンスを選択することは可能です。

※ CCライセンスSA(継承)バージョン3.0以降では、一定の条件の場合には、CCライセンスではなく、相互互換性のある他のライセンスに付け替えることが認められています。
このライセンスに基づいて、二次的著作物のライセンスとして、他の相互互換性のあるライセンスを選んだ場合は、その相互互換性のあるライセンスの条項に従ってください。